大切な家族である愛犬やチャーミングなお店の看板猫、広大なアフリカの大地に住むエキゾチックな動物たち、身近に出会う人々など…。何気ない日常や非日常的な壮大な世界から創作のインスピレーションが得られます。
そのことに感謝し、モチーフに敬意をはらいながら粘土で原型をつくります。
必要に応じてデッサンやスケッチをしますが、モチーフや粘土との対話の中で形にしていくため、主に頭の中のイメージだけで形を成形します。
そうすることで自然と、自分の作品としての個性と強さが出てきます。

原型彫刻を使って石膏の鋳込み型を作ります。
型は原型の形によって2～10個のパーツに分割します。
きちんと鋳込みができるよう、何日もかけて型を調整することもあります。
また、一つの型で鋳込める数には限りがあります。

石膏で作った型の中に泥漿(でいしょう)とよばれる泥状にした粘土を流します。
鋳込み後の型は湿気を多く含むため、Allangeloでは一日にとれる数を一つの型につき一個としてます。

作品の要となる、豊かな表情や目の造形などの細工は、型だけでは表現しにくいため、一つひとつ手作業で行っております。
そのため表情や形がそれぞれ微妙に違います。
成形後、土と釉薬の溶け合う色味に、どこか懐かしいアンティーク感を出せるよう何度も試作を繰り返し、素材や焼成温度を調整し、焼き上げております。